舞囃子 邯鄲 佐藤陽(喜多)
舞囃生 草紙洗 亀井雄二(宝生)
舞囃子 船弁慶 安達裕香(金春)
脇語り 七騎落 渡部葵(下掛宝生流)
狂言 仏師(大藏) 木村直樹・大藏章照
能 乱(観世) シテ(猩々) 山階彌右衛門
ワキ(酒屋・高風) 野口琢弘
七騎落 脇語り
「さても昨日土肥の杉山の合戦破れしかば、大庭が手勢三百余騎、わが君を討ち奉らんと、大勢渚の方に打って出でたり。某も一所に打ち出でしに汀を見れば、引きかねたる若武者一騎ひかへたり。駒かけよせ見れば御子息遠平なり。これこそ望む所よと思ひ、急ぎ馬より飛んで下り、生捕る體にもてなし、これまで御供孟子たり。なんぼう土肥殿には忠を致して候」
今回の青翔会には舞囃子に加えて「脇語り」というのがあったのが珍しい。テキストにすれば数行の短い部分だが、山場となるところ。七騎落は、大河ドラマ便乗で一昨年も観世シテ方の舞囃子があったけれど、頼朝が話の中だけでなく本人の登場する珍しいお能なので、一度全体を見てみたい。頼朝はツレで、シテは土肥実平。ワキが和田義盛で、この語りをする。大河ドラマとはちょっと違うキャラ(というか、もともとの和田義盛イメージはこっちのほうで、大河が異色の愛されキャラを新設したのだろうが)
資料館では40周年記念収蔵展をやっていたが、その中に「東海道名所之内 御能拝見」があった。文久三年に描かれた浮世絵で、「朝番」は河鍋暁斎・歌川芳虎・歌川広重、「昼番」は河鍋暁斎・歌川芳虎。また明治22年の「町人御能拝見之図」橋本周延も。
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